さかもと歯科医院コラム記事

毎日の歯磨きだけでは不十分?四日市の歯医者が教える専門クリーニングの効果

セルフケア メインテナンス

「毎日欠かさず歯磨きをしているのに、なぜか虫歯や歯周病になってしまう」

「丁寧に磨いているつもりでも、口の中がなんとなくスッキリしない」

四日市市にお住まいの皆様、このようなお悩みをお持ちではありませんか?

実は、どれだけ丁寧にセルフケアを行っていても、ご自身での歯磨きだけで落とせる汚れには限界があることが分かっています。

この記事では、四日市市の「さかもと歯科医院」が、なぜ歯科医院での専門的なクリーニング(プロケア)が必要なのか、その医学的な理由と具体的なメリットについて分かりやすく解説します。

結論から申し上げますと、毎日の「セルフケア」と歯科医院での「プロケア」を組み合わせることこそが、生涯にわたってご自身の歯を守るための最も確実な方法です。保険診療と自費診療(PMTC)の違いや、費用の目安についても触れていますので、ぜひ最後までお読みください。

毎日の歯磨きには限界がある?セルフケアとプロケアの違い

お口の健康を守るためには、ご自宅で行う「セルフケア」と、歯科医院で行う「プロケア」の役割を正しく理解し、両立させることが重要です。

歯ブラシだけでは落としきれない歯垢とバイオフィルム

歯の表面に付着するネバネバした白い汚れを「歯垢(プラーク)」と呼びます。これは単なる食べカスではなく、1mgあたり約1億個以上もの細菌が含まれている細菌の塊です。

さらに、この細菌たちは時間の経過とともに、互いにスクラムを組むように強力な膜を作ります。これを「バイオフィルム」と呼びます。

バイオフィルムの特徴

キッチンの排水溝のヌメリと同じような性質を持ち、強力に歯に付着しています。殺菌剤や抗菌剤などの薬液を通しにくいため、洗口液(うがい薬)だけでは除去できません。

除去の難しさ

バイオフィルムは歯ブラシが届きにくい「歯と歯の間」や「歯と歯茎の境目(歯周ポケット)」に形成されやすく、物理的に破壊して除去する必要があります。
出典・参照
厚生労働省 e-ヘルスネット「プラーク / 歯垢」
日本歯科医師会 テーマパーク8020「プラーク(歯垢)とは?」

放置すると固まってしまう歯石のリスク

歯垢(プラーク)が唾液中のカルシウムやリンと結びつくと、石のように硬い「歯石」へと変化します。個人差はありますが、歯垢はわずか2日程度で歯石になり始めると言われています。

一度歯石になってしまうと、歯ブラシでこすっても取ることはできません。歯石の表面はザラザラしており、そこへさらに新しい歯垢が付着しやすくなるため、細菌の温床となってしまいます。

自分で行うセルフケアと歯科医院でのプロケアの役割分担

虫歯や歯周病を予防するためには、以下の表のように「役割分担」をすることが大切です。

ケアの種類主な実施者目的と役割
セルフケア患者様ご自身毎日の食事で付着する食べカスや、形成されたばかりの柔らかい歯垢を除去し、口内環境を清潔に保つこと。
プロケア歯科医師・歯科衛生士セルフケアでは除去できない「バイオフィルム」や「歯石」を専用の機器で徹底的に除去し、病気のリスクをリセットすること。

毎日の歯磨きは非常に重要ですが、それだけでは防ぎきれない汚れを定期的にプロの手で落とすことが、お口の健康維持には不可欠なのです。

歯科医院で行う専門クリーニングで得られる具体的な効果

歯科医院で受けるクリーニングには、単に汚れを落とすだけでなく、様々な健康上のメリットがあります。

虫歯や歯周病の原因菌を徹底的に除去して予防する

専門的なクリーニングを行う最大の目的は、虫歯菌や歯周病菌を減らすことです。特に、歯周ポケット(歯と歯茎の隙間)の奥深くにある汚れは、ご自身では決して取り除くことができません。

専門家が専用の器具を使ってこれらを除去することで、歯茎の炎症を抑え、歯周病の進行を食い止めることができます。歯周病は糖尿病や心疾患などの全身疾患とも関連があることが分かっているため、全身の健康管理という観点からも非常に重要です。

出典・参照
厚生労働省 e-ヘルスネット「歯周病と全身の状態」
日本歯周病学会「歯周病Q&A」

タバコのヤニや茶渋などの着色汚れを落とす

コーヒー、紅茶、赤ワインなどの飲食物や、タバコのヤニによって、歯の表面には「ステイン(着色汚れ)」が付着します。これらは歯の黄ばみの原因となり、見た目の清潔感を損なう要因となります。

歯科医院でのクリーニングでは、専用のペーストや機器を使用してこれらの着色汚れを落とすことができます。本来の歯の白さを取り戻すことで、口元の印象が明るくなります。

術後のツルツル感と口臭改善による爽快感

クリーニング後は、歯の表面が驚くほどツルツルになります。舌で触れたときのザラつきがなくなり、大変心地よい爽快感が得られます。

また、口臭の主な原因の一つは、お口の中に溜まった汚れや細菌が作り出すガスです。原因となる汚れを徹底的に除去することで、口臭の改善や予防にも大きな効果が期待できます。

保険適用のクリーニングと自費診療(PMTC)の費用の違い

歯科医院でのクリーニングには、健康保険が適用されるものと、自費診療(保険適用外)で行うものの2種類があります。それぞれの特徴と違いを理解しておきましょう。

保険診療で行う歯石取りの特徴と費用の目安

保険診療でのクリーニングは、主に「歯周病の治療」を目的として行われます。

処置の内容

検査によって歯周病(歯肉炎や歯周炎)と診断された場合に行われます。主に「スケーラー」という器具を用いて、歯石を除去する処置が中心です。

ルールの制約

全国一律のルールにより、使用できる器具や薬剤、一度に行える処置の範囲などが決められています。そのため、汚れが多い場合は数回に分けて通院が必要になることがあります。

費用の目安

3割負担の方で、検査料などを含めて概ね3,000円〜4,000円程度が一般的です(お口の状態や検査内容により変動します)。

自費診療(PMTC)でできることとメリット

自費診療で行うクリーニングは、一般的にPMTC(Professional Mechanical Tooth Cleaning)と呼ばれ、「予防」や「審美」を目的としています。

処置の内容

歯石除去に加え、着色汚れ(ステイン)の徹底的な除去、専用の研磨剤を用いた歯の表面の磨き上げ、フッ素塗布など、時間をかけて丁寧に行います。

メリット

保険のルールに縛られないため、一度の来院でお口全体をきれいにすることができます。また、着色汚れをしっかり落としたい方や、より質の高い予防ケアを受けたい方に適しています。

※医療費控除について:

一般的に、病気の「治療」にかかった費用は医療費控除の対象となりますが、単なる「予防」や「美容」目的の費用は対象外となる場合があります。ただし、歯周病治療の一環として行われる場合は対象となることもありますので、詳細は国税庁のサイト等でご確認ください。

出典・参照
国税庁「No.1128 医療費控除の対象となる医療費」

治療目的か予防・審美目的かで変わる選択基準

どちらを選ぶべきか迷った場合は、以下を目安にしてみてください。

  • 保険診療がおすすめの方:歯茎の腫れや出血がある方、歯石が付着している方、費用を抑えて病気の治療をしたい方。
  • 自費診療(PMTC)がおすすめの方:タバコのヤニや茶渋などの着色汚れをきれいにしたい方、一度で全体をきれいにしたい方、より質の高い予防処置を希望される方。

効果を持続させるためにクリーニングを受ける適切な頻度

せっかくクリーニングを受けてお口がきれいになっても、その効果は永久には続きません。再び細菌が増殖し始める前に、定期的なケアを受けることが大切です。

お口の状態に合わせて3ヶ月から半年に1回が目安

一般的には、3ヶ月から半年に1回のペースでクリーニングを受けることが推奨されています。

ただし、歯周病の進行度合いや、歯磨きの上手さ、唾液の質などによって個人差があります。「歯石がつきやすい」「歯磨きが苦手」という方は、3ヶ月ごとの受診をお勧めする場合もあります。歯科医師や歯科衛生士と相談して、ご自身に合ったペースを決めましょう。

定期的に受けることで得られる長期的なメリット

定期的に歯科医院に通っている人は、痛くなってから通う人に比べて、将来的に残せる歯の本数が多くなるというデータがあります。

年齢を重ねても自分の歯でおいしく食事をとることは、全身の健康維持や生活の質(QOL)の向上に直結します。定期検診は「歯が悪くならないようにするための投資」とお考えいただければと思います。

出典・参照
日本歯科医師会 テーマパーク8020「8020運動とは」

四日市で長く通いやすい歯科医院を見つけるポイント

定期的なクリーニングを続けるためには、通いやすい歯科医院を見つけることが大切です。

  • 自宅や職場からアクセスが良いか
  • 予防歯科に力を入れているか
  • 説明が丁寧で、納得して処置を受けられるか

四日市市においても、地域密着で予防に取り組む歯科医院を選ぶことで、無理なくお口の健康を守り続けることができるでしょう。

四日市のさかもと歯科医院で受ける歯のクリーニングとご相談

当院、さかもと歯科医院では、地域の皆様の「健口(けんこう)」を守るため、予防歯科とクリーニングに力を入れています

歯科衛生士による丁寧な施術とブラッシング指導

当院では、国家資格を持つ経験豊富な歯科衛生士が、患者様お一人おひとりのお口の状態に合わせて丁寧にクリーニングを行います。

また、クリーニングの効果を長持ちさせるためには、ご自宅でのセルフケアも欠かせません。患者様の歯並びや磨き方の癖を確認し、最適な歯ブラシの選び方や動かし方をアドバイスさせていただきます。

治療前の不安や費用について相談できるトリートメントコーディネーター

「初めての歯医者は緊張する」「費用のことが心配」「治療についてもっと詳しく聞きたいけれど、先生には聞きづらい」

そのような不安をお持ちの方のために、当院にはトリートメントコーディネーターが在籍しています。治療に入る前に、カウンセリングのお時間を設け、患者様のお悩みやご希望を丁寧にお伺いします。どんな些細なことでも、遠慮なくご相談ください。

お口の健康を守るためにまずは気軽にご来院ください

歯のクリーニングは、決して「痛い」「怖い」ものではありません。むしろ、お口の中がスッキリして気持ちの良いものです。美容院で髪を整えるような感覚で、気軽にお越しいただければと思います。

四日市市で歯のクリーニングや予防歯科をお考えの方は、ぜひ一度さかもと歯科医院へご相談ください。スタッフ一同、笑顔でお待ちしております。

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